俳句募集事業HAIKU PROGRAMS
鬼貫顕彰俳句(小学校・中学校・高等学校の部) 結果発表
第34回鬼貫顕彰俳句 小学校・中学校・高等学校の部 発表
郷土伊丹の俳人である鬼貫をたたえようと、本年も伊丹市内の小学校・中学校・高等学校の皆さんを中心に俳句を募集したところ、12,613句の作品が集まりました。それらの句の選考を行い、鬼貫賞4句、教育長賞4句、佳作36句、入選231句を決定いたしました。鬼貫賞4句は次のとおりです。
鬼貫賞
小学校低学年の部
ザリガニとじゃんけんしたらグーを出せ 伊丹市立有岡小学校2年生 水嶋恵太
(選評)あたりまえのことを言っているが、なんだかおかしい。ザリガニのこまった顔が目にうかぶからだろう。「したら」は「するとしたら」の「すると」を取った表現。取ったので575の音感に勢いがついた。
小学校高学年の部
母の日は月がでるまで終わらない 伊丹市立緑丘小学校5年生 近藤 瑛斗
(選評)月が出るまでは母につくす、という約束がこの作者の家族にはあるのだろうか。演劇のような母の日が想像できる。楽しそう。
中学校の部
反抗期そっと一輪カーネーション 伊丹市立西中学校2年生 平田 璃音
(選評)パターン通りの母の日なんかいや。それでも一輪だけをそっと活けた、というのだろうか。この反抗期の気分、いいなあ。
高等学校の部
夏の海もう出合えないあの僕と 兵庫県立伊丹西高等学校1年生 岸田 悠誠
(選評)「あの僕」はどんな僕だろう。去年の僕、もっともっと前の僕?もしかしたら好きな人と出会ってときめいた僕かも。夏の海がまぶしい。