俳句募集事業HAIKU PROGRAMS
鬼貫顕彰俳句(小学校・中学校・高等学校の部) 結果発表
第35回鬼貫顕彰俳句 小学校・中学校・高等学校の部 発表
郷土伊丹の俳人である鬼貫をたたえようと、本年も伊丹市内の小学校・中学校・高等学校の皆さんを中心に俳句を募集したところ、12,161句の作品が集まりました。それらの句の選考を行い、鬼貫賞4句、教育長賞4句、佳作36句、入選205句を決定いたしました。鬼貫賞4句は次のとおりです。
鬼貫賞
小学校低学年の部
水ようかんぷるぷるしててかおうつる 伊丹市立荻野小学校3年生 谷口蘭
(選評)うつった顔もぷるぷるしています。その顔を食べるのだから、なんだかゆかいです。
小学校高学年の部
ツツジたち場所を取り合う用水路 伊丹市立南小学校6年生 矢野采芽
(選評)用水路の堤防の風景です。むくむくとふくれるように花を咲かせるツツジは、たしかに場所取り競争をしているみたいです。
中学校の部
半袖で帰る道にはかげ一つ 伊丹市立荒牧中学校1年生 佐々木琴音
(選評)自分の影と帰るのですね。影に話しかけたりしながら。「かげ一つ」に自分を見つめ直している感じがあって共感します。
高等学校の部
菜の花に聞かせるような嘘をつく 兵庫県立伊丹高等学校2年生 前田璃子
(選評)どんな嘘をつくと菜の花は喜ぶのでしょうか。今夕は月が東に日は西だよ、という嘘はどうかなあ。菜の花、うれしくなって生き生きするかも。