いのちを考える 世界人権宣言と中学生たち
2006年6月17日(土)ー7月30日(日)
世界人権宣言は、第二次世界大戦終結後の1948年に国際連合第3回総会で満場一致で採択されました。しかし、すでに半世紀を経た現在でもその精神に反して、世界各地で貧困、差別、政治的迫害に苦しむ人が多く見られます。
そのような現状の今こそ世界人権宣言の意味を改めて問い、国家、人種、宗教の枠を越えた、より自由で平和な世界を築く必要があるのではないでしょうか。
2001年より行なってきた伊丹市内中学生と美術家によるワークショップ&展覧会「いのちを考える」を開催するに際し、今年は特定の美術家を招くのではなく、当館所蔵の「自由の記憶」コレクションを核に据えることにしました。これは、ドイツのアーティスト、ヨーゼフ・ボイスが1984年に提唱したアートによる世界人権宣言の樹立に、世界のアーティスト55名が賛同し作品を寄せたものです。そのうち53作家による作品がポートフォリオとしてまとめられ、1991年に発行されました。
「自由の記憶」を端緒に人権の問題をともに考えることで、本展が子どもたちが生きることの意味を問い直す機会となれば幸いです。
展覧会情報
会期 | 2006年6月17日(土)ー7月30日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日(但し祝日開館・翌日休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 |
一般500(400)円/大・高生250(250)円/中・小生100(80)円*()内は20名以上の団体割引 |
主催 |
伊丹市立美術館、(財)伊丹市文化振興財団、伊丹市中学校教育研究会美術部会 |
助成 |
読売新聞社・美術館連絡協議会・花王株式会社 |
関連企画 |
講演会(聴講無料、要観覧券) |