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ピーター・シスの闇と夢
2023年4月14日(金)〜6月11日(日)
共産党統治下のチェコスロヴァキア(現:チェコ共和国)に生まれ、自由を求めてアメリカに亡命した絵本作家ピーター・シス(1949年生)。世に送りだした30冊近くの絵本はコールデコット・オナー賞など数々の賞で称えられ、多くの人びとを魅了しています。故郷の思い出を描いた『三つの金の鍵 魔法のプラハ』や『かべ 鉄のカーテンのむこうに育って』などの代表作をはじめ、小さな子どもたちのためにつくった絵本、広い世界を旅した英雄への憧れを込めた物語、そして、ダーウィンやガリレオなど抑圧に屈することなく意志を貫いた偉人たちの伝記絵本と、その表現はさまざまです。
シスはすべての絵本で、自分が歩んできた人生と自分自身を投影してきました。チェコスロヴァキアに生まれて「かべ」のなかで育ったこと、アメリカに移住し、「自分は何者か」と問いつづけたこと、その人生の旅路でみた自由、夢、真実、愛、冒険、探求、孤独を、物語につづったのです。2012年にはその功績が評価され、国際アンデルセン賞画家賞が授与されました。そして今も、シスは創作をつづけています。
本展では、アメリカに移住したのちに生み出した数々の絵本原画と資料に加えて、絵本作家となる前に冷戦下の旧チェコスロヴァキアで製作し、国際的な評価を得たアニメーションの原画や、新聞雑誌の挿絵、地下鉄や空港など公共の場のためのアートプロジェクトの作品など、約200点を紹介しながらシスの創作の軌跡を辿ります。影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々をご覧ください。
作品リスト
展覧会情報
会期 |
2023年4月14日(金)〜6月11日(日) |
会場 | 展示室2・3・5 |
休館日 | 月曜日 |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 | 一般 1,000(900)円、大高生 700(600)円、中小生 400(300)円 ※( )内は20名以上の団体料金 ※兵庫県内の小中学生はココロンカード提示にて無料 ※伊丹市内在住の高齢者割引有(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上) |
主催 | 市立伊丹ミュージアム[伊丹ミュージアム運営共同事業体 / 伊丹市] |
後援 | チェコ共和国大使館、チェコセンター東京 |
特別協力 | エリック・カール絵本美術館 |
協力 | プラハ現代美術センターDOX、Labyrint |
企画協力 | 株式会社イデッフ |
助成 | 公益財団法人 花王芸術・科学財団 |
関連企画
シスも愛した名盤が復活!
チェコ最高峰のロックバンドと評されたブルー・エフェクト(モドリー・エフェクト)が制作し、シスがジャケットを手がけたアルバム「探検家の世界」(1979年)と「33」(1981年)の最新リマスター版を本展にあわせてリリース!ショップでも販売します。
協力:ディスクユニオン
郷町○店
●Art Book Market
絵本やアート系の本を中心とした古本市を開催。
日時:4月29日・30日、各日11:00〜16:00
場所:旧石橋家住宅1階(市立伊丹ミュージアム敷地内)
●特別出店:チーズケーキ専門店Boule de neige(ブールドネージュ)
日時:4月29日・30日、各日11:00〜16:00(売切次第終了)
場所:庭園付近
●特別出店:フレンチアップルパイ専門店econome(エコノム)
日時:5月3日、11:00〜16:00(イートイン可/売切次第終了)
場所:旧石橋家住宅1階