夏休みの展覧会「いのちを考えるー中辻悦子と中学生たちー」
2002年8月10日(土)ー9月1日(日)
中辻悦子さんは、立体造形、インスタレーション、絵画など多彩な分野で活躍する造形作家。阪神大震災の被災者を励ますプロジェクトのため、被災地の子どもたちが描いた絵を見てイメージをふくらませ、モニュメントを制作した。その長さ30mのベンチが、神戸市・渚公園に置かれている。99年には、絵本の作品『よるのようちえん』で、ブラティスラヴァ国際絵本原画展(スロヴァキア)でグランプリ受賞という快挙を成し遂げた。
伊丹市立美術館では、昨年から夏休み企画として、中学生たちと、芸術家、思想家、科学者と「いのち」の問題を話し合い、討論してもらって、その成果を一緒に表現する展覧会を開催している。小学生ではなく、中学生対象で社会的テーマを取り上げて行うワークショップは珍しい。今年は第2回として、中辻さんを迎える。そして、伊丹市内の中学生約40人が集まり、中辻さんと「いきる」をテーマに話し合う。また、自然や生物との共生、生命の起源についてなど、高槻の「生命誌研究館」へ合同で見学に行き科学者と対話する。展覧会では、中辻さんの作品を陳列すると同時に、ワークショップの中から生まれていく中学生の作品を展示。中辻さんの「いのち」についての思想と仕事を中学生たちがどのように捉え、何をつくり上げていくのか楽しみである。それは、私たち自身にも「いのち」について考える機会となるだろう。
展覧会情報
会期 | 2002年8月10日(土)ー9月1日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日(但し祝日開館・翌日休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 | 一般500(400)円/大・高生250(200)円/中・小生100(80)円 *()内は20名以上の団体割引およびチケットぴあ前売料金 *兵庫県内の小中学生はココロンカード、クローバーカード呈示にて無料 *4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日60歳以上、土日祝65歳以上) |
主催 | 伊丹市立美術館 |
協力 | 伊丹市中学校教育研究会美術部会 |
助成 | 財団法人地域創造、芸術文化振興基金助成事業 |
関連企画 |
講演会(聴講無料) 「自作について語る」 「いのちを考える ー中辻悦子と中学生たちー」ワークショップ ※日時 2002年8月6日(火)ー7日(水) 10:00-17:00 ※日時 2002年8月8日(木)10:00-12:00 |