アルプスが生んだ絵本画家 エルンスト・クライドルフ展 小さないきものたちの美しい詩
2019年7月6日(土)-8月25日(日)
草花や虫、小人や妖精など、小さないきものたちが息づく世界を描いた絵本を創造し、20世紀初めにかけてヨーロッパで花咲く絵本芸術の草分けとなった画家エルンスト・クライドルフ(1863-1956)。スイスのベルンに生まれ、祖父母の住む東ドイツの農村で幼少時代を過ごしたクライドルフは、森や野原で草花や虫を観察し、スケッチをすることが大好きな少年でした。画家を志してミュンヘンに移りますが、リトグラフ師として働きながら絵を学ぶ多忙な生活から体調を崩し、南バイエルンの街パルテンキルヘンで静養します。アルプスの大自然で小さないきものたちの世界と再会したクライドルフは、草花や虫たちを擬人化した絵本『花のメルヘン』を制作し、絵本画家としての新たな道を歩みます。『くさはらのこびと』や『ふゆのはなし』、『庭の夢』など数々の絵本を手がけ、多色刷りの透明感ある色彩と精緻な観察にもとづく描写が高く評価されます。
本展では世界有数のクライドルフ作品を所蔵する小さな絵本美術館(長野県)の協力のもと、絵本を中心とする貴重な作品資料約200点を関西で初めて紹介します。日本をはじめ世界中で愛される美しく幻想的な絵本芸術をどうぞお楽しみください。
展覧会情報
会期 |
2019年7月6日(土)-8月25日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日 (ただし7月15日・8月12日は開館、7月16日・8月13日は休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 |
一般800(700)円、大高生450(350)円、中小生150(100)円 |
主催 |
伊丹市立美術館[公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団/伊丹市]、 神戸新聞社 |
共催 |
伊丹市教育委員会 |
協力 |
小さな絵本美術館 |
関連イベント |
ギャラリー・トーク 「物語をつくろう」コーナー 会期中 |