諷刺画家から挿絵画家へ G・クルックシャンク
2003年1月25日(土)ー3月30日(日)
伊丹市美術館ではチャールズ・ディケンズの小説『オリヴァー・トゥイスト』の挿絵画家として著名なジョージ・クルックシャンク(1792-1878)の国内最初の展覧会を開催します。
G・クルックシャンクは、1792年スコットランド出身の諷刺画家アイザック・クルックシャンク (1762-1811) を父としてロンドンに生まれました。1811年の父の死後、「諷刺画というゆりかごの中で育った」かれはいち早く政治諷刺画の世界で活躍をはじめます。
しかし、1820年代、諷刺画がひとつの時代を終えるとともに、クルックシャンクも諷刺画の世界から挿絵の世界への転身をはかります。以後、挿絵の習作ともいうべき『骨相学画集』(1826)や『断片とスケッチ集』(1828-32) などの滑稽画集から、『ユーモア小話集』(1824)や『ドイツ民話集』(1823,1826) を経て、やがて本格的な挿絵に取り組むようになります。1830年代の後半になるとディケンズをはじめ、同時代作家の挿絵をつぎつぎと制作するようになります。19世紀の挿絵はクルックシャンクとともにはじまるといわれ、かれは諷刺版画の世界でそうであったように、挿絵の世界でも当代随一の画家として名声をほしいままにします。
本展は初期の諷刺版画、その後の『オリヴァー・トゥイスト』や『ジャックと豆の木』などの挿絵を合わせて350余点を紹介します。
展覧会情報
会期 | 2003年1月25日(土)ー3月30日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日(但し祝日開館・翌日休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 | 一般700(500)円/大・高生350 (250)円/中・小生100 (8O)円 *()内は20名以上の団体割引およびチケットぴあ前売料金 *兵庫県内の小中学生はココロンカード、クローバーカード呈示にて無料 *4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日60歳以上、土日祝65歳以上) |
主催 | 伊丹市立美術館、(財)伊丹市文化振興財団 |
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■講演会(聴講無料) ■ 絵本の挿絵を親子で鑑賞 |