2015伊丹国際クラフト展 「ジュエリー」
2015年11月14日(土)~12月23日(水祝)
伊丹国際クラフト展は、今回で18回目を迎えました。今年のテーマは「ジュエリー」です。
伊丹市立工芸センターでは、プロのジュエリー作家育成を目的とした「伊丹ジュエリーカレッジ」を開講するなど、ジュエリー文化の発展に力を注いでおり、国内外で「ITAMI=ジュエリー」との認識が年々広がっています。
今回は、海外23ヶ国132名を含む、343名1,153点の応募がありました。厳正な審査の結果、97名が入選、そのうち8名が入賞されました。
海外からは58名が入選、うち6名が入賞と、国際展の名にふさわしく、世界各国から力作が集まりました。
多様なバックグラウンドから寄せられた作品は、素材や技法、コンセプトも様々です。悠然とした存在感を備えたもの、高度な技巧を駆使したもの、新しいアイディアを提示するものなど、興味深いジュエリーが数多く見られました。入選作品展では、そのような「ジュエリー」の幅広さ、奥深さをお楽しみいただければ幸いです。
-審査講評より-
今回はスケールについて。
彫刻展の審査をするときと同じ気持ちでジュエリー展の審査に臨んだ。
私自身が彫刻家であり、ジュエリーは小さな彫刻であると思っているからである。
指先の彫刻。胸元の彫刻。耳朶の彫刻。掌の彫刻。机上の彫刻。基本的には身体と身辺を巡る造形物、と私はジュエリーのことを捉えている。
ものを作り何ごとか表現するに際しては、最適なスケールを選ぶ必要がある。特に彫刻はスケールが大事である。つまりどの様な大きさに作るかが重要なファクターのひとつとなる。
ジュエリーにスケールの選択は必要か。然り、重要である。
身体スケールで良いのではないか。否、安易に身体に依るべきではなかろう。
スカイツリーを胸元に刺す。凱旋門を首から提げる。蟻を頭に戴く。風を首に巻く。柔軟で最適なスケールの選択があるはずだ。
審査した沢山の作品にはさまざまなスケールが見られた。1/50.10/1.1/1.何かを縮小したり拡大したり等寸であったり。
果たしてそのスケールが適切であったのかどうか、一度振り返ってみても無駄ではないとおもう。
審査員長 小清水 漸 [彫刻家・京都市立芸術大学名誉教授]
展覧会情報
会期 | 2015年11月14日(土)~12月23日(水祝) |
会場 | 伊丹市立工芸センター 企画展示室 |
休館日 | 月曜(祝日の場合翌日) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入場料 | 入場無料 |
主催 | 伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
協賛 | 株式会社光陽社/佐竹ガラス株式会社 |
助成 |
オランダ王国大使館 |
後援 | 近畿経済産業局/兵庫県/一般社団法人総合デザイナー協会(DAS)/公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)/株式会社ベイ・コミュニケーションズ/伊丹コミュニティ放送株式会社 |
審査員 | 小清水 漸 [ 彫刻家/京都市立芸術大学 名誉教授 ] 審査員長 岩田 広己 [ ジュエリー・金工作家/神戸芸術工科大学准教授 ] 佐藤 ミチヒロ [ ジュエリー作家/伊丹ジュエリーカレッジ 講師/大阪芸術大学講師 ] 坪 文子 [ ジュエリー作家 ] 趙 丹綺 [ジュエリー・金工作家/国立台湾芸術大学助理教授(台湾)] HOL Johan Peter [ 美術作家(オランダ/イギリス) ] SATO-PIJANOWSKI Hiroko [ ジュエリー作家/ミシガン大学美術部・金工科名誉教授(U.S.A.) ] |
表彰式 | 11月14日(土) 13:00~ 場所:伊丹市立工芸センター 地下1階 企画展示室前ロビー |
関連資料 | 展覧会チラシ表 展覧会チラシ裏 |