2013伊丹国際クラフト展 「ジュエリー」
2013年11月16日(土)~12月23日(月祝)
伊丹国際クラフト展は、今回で16回目を迎えました。今年のテーマは「ジュエリー」。海外14ヶ国、89名を含む338名1,303点の応募がありました。厳正な審査の結果、96名が入選、そのうち8名が入賞。海外からも42名が入選され展覧会には各国の作家の力作が集まりました。
様々な素材、技法、コンセプトで制作された「ジュエリー」。その幅広さ、奥深さをお楽しみいただければ幸いです。
-審査講評より-
「ジュエリー」=「ヒカリモノ」というイメージが払拭されつつある。ジュエリーの定番ともいうべき金属の作品がむしろ少なく、一方でテキスタイル系の“柔らかいジュエリー”が多数見られたことは、コンテンポラリー・ジュエリーの傾向の一つであろうか。大賞受賞作をはじめ、プラスチックなど現代の様々な人工素材を自在に扱い、表現の幅を拡げる作品が目立っていた。しかし一方で、伝統的な天然素材を相手に工芸技術を駆使して新たな世界をかたちにした作品がある。前者はどちらかといえば海外の作家に、後者は日本の作家に顕著のようだ。ジュエリーとはまさに国際色豊かな領域である。
大賞受賞作は、変化に富んだ構造をもつかたちを、華やいだ色彩でまとめるとともに、裏の留め具に至るまで、全体が一個のオブジェとしてゆき届いた完成度と魅力を放っていた。本体と留め具に一体感のあるものはまた、身につける人間とも一体感を得やすい。ジュエリーと人との関係は、ますます親密で刺激的なものになっていきそうである。
審査員長 外舘和子
(美術評論家・愛知県立芸術大学非常勤講師 [工芸史] )
展覧会情報
会期 | 2013年11月16日(土)~12月23日(月祝) |
会場 | 伊丹市立工芸センター 企画展示室 |
休館日 | 月曜(祝日の場合翌日) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入場料 | 入場無料 |
主催 | 伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
協賛 | 株式会社光陽社/株式会社ユーアイ/佐竹ガラス株式会社 |
後援 | 近畿経済産業局/兵庫県/一般社団法人総合デザイナー協会(DAS)/公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)/株式会社ベイ・コミュニケーションズ/伊丹コミュニティ放送株式会社 |
審査員 | 外舘 和子 [ 美術評論家/愛知県立芸術大学非常勤講師(工芸史) ] 審査員長 小野山 和代 [ 染織家/大阪芸術大学教授 ] 佐藤 ミチヒロ [ ジュエリー作家/伊丹ジュエリーカレッジ 講師/大阪芸術大学講師 ] 菅沼 知行 [ 公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会会長 ] 坪 文子 [ ジュエリー作家/前伊丹市立工芸センターオーガナイザー ] 中島 俊市郎 [ テキスタイル作家/金沢美術工芸大学講師 ] HUH Myoungwook [ 韓国/写真作家 ] |
表彰式 | 11月16日(土) 13:00~ 場所:伊丹市立工芸センター 地下1階 企画展示室前ロビー |
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