2011伊丹国際クラフト展 「ジュエリー」
2011年11月19日(土)~12月25日(日)
伊丹国際クラフト展「ジュエリー」は、7回目を迎えました。今年は海外19カ国からの87名を含む400名から1688点の出品があり、その中から厳正な審査の末、入選84名、入賞9名が決定いたしました。
作品は様々な素材、技法、コンセプトで制作されており、「ジュエリー」の幅広さ、奥深さを感じていただけることと思います。
-審査講評より-
1997年度から今回まで15年にわたって伊丹国際クラフト展の審査を務めさせていただいた。審査委員のなかではいつもわたしだけが「作家」ではなかったので、少し距離を置いて作品を見るようにしてきた。いま15年間をふり返って思うのは、ジュエリーや酒器といった小さな工芸品もしかと時代の空気を反映しているということだ。身につけるものだから当然である。いってみれば皮膚で、からだで、時代の空気を吸っている。空気が膨らみ、想像力が膨らんで、なんと直径が1.5メートルほどある円形の金属作品が出品されたこともある。題して「恐竜の指輪」。今年は、粗雑なまなざしからは逃れてしまいそうなささやかな作品にひとの心持ちを強く引き込む作品が多かったように思う。3.11、9.11という数字がこの時代の空気を結晶させたのだろうか。震える感覚、小さくもたしかな希望と共振するような作品が多かった。グランプリを受賞した大庫さんのone day flyはその空気をくっきりと映しだしていた。
審査員長 鷲田 清一
(哲学者・前大阪大学総長)
展覧会情報
会期 | 2011年11月19日(土)~12月25日(日) |
会場 | 伊丹市立工芸センター 企画展示室 |
休館日 | 月曜休館(祝日の場合は翌日) |
開館時間 | 10:00~18:00(入館は30分前まで) |
入場料 | 入場無料 |
主催 | 伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
協賛 |
株式会社光陽社/株式会社ユーアイ/佐竹ガラス株式会社/伊丹コミュニティ放送株式会社 |
後援 |
近畿経済産業局/兵庫県/一般社団法人総合デザイナー協会(DAS)/一般社団法人日本ジュウリーデザイナー協会(JJDA)/株式会社ベイ・コミュニケーションズ |
審査員 |
鷲田 清一 [ 哲学者/前大阪大学総長 ] 審査員長 |
表彰式 |
11月19日(土) 13:00~ |
関連企画 |
ローラープリントで作る虫の羽のペンダントトップ |