市立伊丹ミュージアム

EXHIBITIONS

過去の展覧会 2021年度以前(伊丹市立工芸センター)

2010伊丹国際クラフト展 「酒器・酒盃台」

2010年11月13日(土)~12月23日(木祝)

‘清酒発祥の地・伊丹’ で開催する伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」は、国際クラフト展として13 回目、「酒器・酒盃台」をテーマとする公募展として5 回目を迎えることができました。
今回は海外からの出品者12 ヶ国36 名を含め375 名の方から1,780 点の応募があり、国際的な公募展として多くの方々に認知されつつあることを実感しております。
審査員の厳正な審査の結果、94 名が入選。その中から10 名の入賞が決定いたしました。
伊丹国際クラフト展では、入賞・入選作品をすべて展示します。いずれも、想像力とアイデアにあふれる酒器・酒盃台ばかりです。
日本酒のあるシーンを愉しむ、新しい発想の作品をぜひお楽しみください。


-審査講評より-

ことしは小ぶりな作品が多かった。否定的な意味で言っているのではない。控えめで、さりげなくも、心をこめた表現がめだった、という意味だ。
例年だと、「これ何?」とか、「はて、どうして使うんだろう?」とか、「こんな巨大なの、どこに置くの?」と、あっけにとられながらも、しかしぐいと眼を惹かれる、そんな問題提起型の作品がいくつもあった。それらはわたしたちのまなざしを押し返したり、拒んだり、裏切ったりした。
ことしはそうした自己主張にあまり突き当たらなかった。かわりに、粗い眼にはつい見過ごされそうな、さりげないウィットやジョーク、小さな思いやりや慈しみをにじませた作品に数多く出会った。隠された企みに気づいたときは、こころが小さく舞い上がる。
タイトルを見てさらに引きずりこまれたものもある。love-hotelとかsome legs、あるいはGathering of Friendsといった受賞作もそうだ。物はサイズを変えることで別の物になるという、そんな世界の入れ換えという遊びも、わたしたちのこころを弾ませる。

審査委員長 鷲田 清一 [ 哲学者・大阪大学総長 ]

展覧会情報
会期 2010年11月13日(土)~12月23日(木祝) 
会場 伊丹市立工芸センター
休館日 月曜日(祝日の場合翌日)
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
入場料 入場無料
主催 伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市]
協賛

小西酒造(株)・伊丹老松酒造(株)・(株)光陽社・(株)ユーアイ・佐竹ガラス(株)・伊丹酒造組合・世田谷文化生活情報センター 生活工房

後援

近畿経済産業局・兵庫県・(社)総合デザイナー協会DAS・(株)ベイ・コミュニケーションズ・伊丹コミュニティ放送(株)

審査員

鷲田 清一 [ 哲学者・大阪大学総長 ] 審査委員長
イワタ ルリ [ ガラス造形家 ]
金 夏廷 [ 金工家・韓国新羅大学校工芸科 外来教授 ]
栗本 夏樹 [ 漆造形作家・京都市立芸術大学 准教授 ]
小西 新太郎 [ 小西酒造株式会社 代表取締役社長 ]
清水 一二 [ 陶芸家・日本工芸会 正会員 ]
石川 九楊 [ 書家・京都精華大教授 ]

表彰式

日時:11月13日(土) 11:00~ 
場所:伊丹市立工芸センター 地下1階ロビー

関連企画

「土あそび体験」
豆皿や小さなおちょこを作ります。お子様の参加も歓迎。
■ 11月28日(日)講師:大上裕 氏 (陶芸家・昇陽窯窯元)
■ 12月12日(日)講師:馬川晴美 氏 (陶芸家・昆陽陶房窯元)

時間:13:00~17:00 (1個30分程度)
参加費:1個500円 (要申込)

東京巡回展

世田谷文化生活情報センター 生活工房
2011年1月21日(金)~2月6日(日)
東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー4F
TEL:03-5432-1543 

入賞作品

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