2009伊丹国際クラフト展 「ジュエリー」
2009年10月30日(金)~12月6日(日)
伊丹国際クラフト展は、奇数年は「ジュエリー」、偶数年は「酒器・酒盃台」を主題として毎年開催しています。2009伊丹国際クラフト展「ジュエリー」は海外からの出品者14カ国86 名を含め445 名の応募がありました。7名の審査員による厳正な審査の結果、90名が入選(うち海外10カ国30 名)、その中から8名の入賞者が決定致しました。入選された作品は創造性に富み、技術力の確かさと時代を読みとり表現する力を評価されたものばかりです。素材や手法も多様で、ジュエリーのこれからの可能性を感じました。
-環境や時代をも映し出す鏡でもあるジュエリー
大賞作品は、自然の野草の繊細さに現代性とジュエリーの原始性があることを気づかされた作品で、人間の内面にあり続けている大切なもの、繊細な心模様を表現しているかのようです。心をこめて誰かに贈るというジュエリーの原点を感じる作品です。伊丹国際クラフト展では入賞・入選作品を全て展示します。自由な造形表現が可能なコンテンポラリージュエリーの未来を感じるため、ぜひ伊丹国際クラフト展にお越し下さい。
-審査講評より-
ことしの審査会では、「大賞」を選ぶのにとても時間を要した。各審査委員が選ぶ大賞候補が複数の作品に分かれたからだ。あれはデザインだけでなく技術的にもすばらしい、これもGrand Prixにふさわしい佇まいをしている、これは素材の新規さとともに時代への問いかけを深く含んでいて伊丹国際クラフト展の〈顔〉となりうる……。いろんな意見が飛び交った。さあどうするかというときに、一人の委員から「原点に帰りましょう」というつぶやきが漏れ、高価なものでなくてもいい、飾り物を丹念につくり、心を込めてだれかに贈るというジュエリーの原点からしたらこれではないか、というふうに意見がすうーっとまとまっていった。奇蹟のようなひとときだった。
今回は海外から出品された作品がいくつも入賞した。素材からしても、入賞作品は草木から卵、金属、プラスチック、ペットボトル、シリコンまで、バラエティに富んでいた。ジュエリーの、まだまだこれからの可能性を暗示するような作品群だった。
審査委員長 鷲田 清一
(哲学者・大阪大学総長)
展覧会情報
会期 | 2009年10月30日(金)~12月6日(日) |
会場 | 伊丹市立工芸センター 企画展示室 |
休館日 | 月曜休館(祝日の場合は翌日) |
開館時間 | 10:00~18:00(入館は30分前まで) |
入場料 | 入場無料 |
主催 | 伊丹市立工芸センター [(財)伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
協賛 |
(株)光陽社/(株)ユーアイ/佐竹ガラス(株) |
後援 |
近畿経済産業局/兵庫県/(社)総合デザイナー協会/(社)日本ジュウリーデザイナー協会/日本経済新聞社/毎日新聞社/神戸新聞社/(株)ベイ・コミュニケーションズ/伊丹コミュニティ放送(株) |
審査員 |
鷲田 清一 [ 哲学者/大阪大学総長 ] 審査委員長 |
表彰式 |
10月31日(土) 11:00~ |
関連企画 |
■「草花ジュエリー ワークショップ」 ■「エコジュエリー ワークショップ」 ※お申込みは工芸センター(tel.072-772-5557)まで。 |