2014伊丹国際クラフト展 「酒器・酒盃台」
2014年11月15日(土)~12月23日(火祝)
「伊丹国際クラフト展」は、今回で17回目を迎えました。
今年のテーマは「酒器・酒盃台」です。清酒発祥の地 伊丹市は、酒造りの町として発展してきました。2013年10月には「清酒発祥の地 伊丹の清酒の普及の促進に関する条例」(「日本酒で乾杯」条例)も施行され、伊丹の酒文化の普及に向けた取り組みは、さらなる盛り上がりをみせています。
「日本酒にこだわった酒器と楽しい酒の場を演出する道具としての酒盃台」をテーマに作品を募集したところ、海外11ヶ国、33名を含む312名、1,571点の応募がありました。審査員の厳正な審査の結果、98名が入選。その中から8名の入賞が決定いたしました。
入選作品は、想像力とアイデアにあふれる作品ばかりです。
日本酒のあるシーンを愉しむ、新しい発想の酒器・酒盃台をどうぞお楽しみください。
-審査講評より-
陶磁器はもとより、様々な造形表現の世界において、「もはや、あらゆる形は出尽くした」というような、弱音とも取れる吐露を、作り手たちの間から漏れ聞くことがある。確かに新しいフォルムの創造は、どのような素材であれ、た易いことではない。酒の器という、用途が具体的に設定された領域では、なおさらのことかもしれない。
しかし驚くべきことに本展の入選者・受賞者は、酒器・酒盃台という課題を、制約や縛りとは微塵も捉えていないようだ。むしろ酒を楽しむ如く、このテーマに制作のイマジネーションを、より一層膨らませている。
とりわけ今回の大賞受賞者は、雨だれという日常的な題材をヒントに、ロマンティックで詩情あふれる不定形の酒器を生み出した。金属とエナメルの関係を駆使した、えも言われぬ新鮮な美しさ。それは、私たちが酒の器や宴の席に、まだまだ見果てぬ夢があることを知らせている。創造とは、無限に続く挑戦であり、提案なのだ。
審査員長 外舘和子 [ 美術評論家・国際陶芸アカデミー会員 ]
展覧会情報
会期 | 2014年11月15日(土)~12月23日(火祝) |
会場 | 伊丹市立工芸センター 企画展示室 |
休館日 | 月曜(祝日の場合翌日) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入場料 | 入場無料 |
主催 | 伊丹市立工芸センター[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
協賛 | 小西酒造(株)・伊丹老松酒造(株)・(株)光陽社・佐竹ガラス(株)・伊丹酒造組合 |
後援 | 近畿経済産業局・兵庫県・(社)総合デザイナー協会DAS・(株)ベイ・コミュニケーションズ・伊丹コミュニティ放送(株) |
審査員 | 外舘 和子 [ 美術評論家・国際陶芸アカデミー会員 ] 審査員長 稲賀 繁美 [ 国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授 ] 植松 豊行 [ プロダクトデザイナー・京都造形芸術大学教授・プロダクトデザイン学科長 ] 小西 新太郎 [ 小西酒造株式会社 代表取締役社長 ] 山本 健史 [ 陶造形家・金沢美術工芸大学工芸科教授 ] 鄭 解朝 [ 漆工芸作家・培材大學校名誉教授(韓国) ] SALSTROM Sean [ ガラス作家・富山ガラス造形研究所准教授(U.S.A.) ] |
表彰式 | 日時:11月15日(土) 13:00~ 場所:伊丹市立工芸センター 地下1階ロビー |
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