COLLECTION2 浅野竹二 版を奏でる
2020年1月18日(土)-3月1日(日)
京都に生まれた浅野竹二(1900-1999)は、自画、自刻、自摺りにこだわり独自の世界を貫いた木版画家です。自由な思想の持ち主であった浅野は、終生市井に身を置き、質素な仕事部屋でひとり版を刻みつづけました。生活のため写実的な名所絵版画を制作する一方、より自由な表現を模索し、50歳にして初めて「自由版画」の個展を開催します。その10年後に出会ったベン・シャーンの助言にも励まされ、やがて独自のスタイルを確立していきました。
大胆にデフォルメされた、簡潔でユーモラスなフォルム。そこに構図や色彩の妙が加わることで、画面からは歌声にも似たリズムが感じられます。動物たちのとぼけた表情や、人生の哀歓を感じさせる人物など、味わい深いモチーフも魅力的です。
庶民の暮らしを愛し、生きとし生けるものに温かい眼差しを注ぎ続けた浅野竹二。本展では、明るい詩情を奏でるその芸術世界を、創作版画の変遷とともにたどります。
展覧会情報
会期 |
2020年1月18日(土)-3月1日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 |
月曜日(ただし2月24日は開館、翌2月25日は休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 |
一般500(400)円、大高生250(200)円、中小生100(80)円 |
主催 |
伊丹市立美術館[公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団/伊丹市] |
共催 |
伊丹市教育委員会 |
関連イベント |
ギャラリー・トーク |