エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展
2016年4月2日(土)-5月15日(日)
不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつエドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925-2000)。日本では異色の絵本作家として知られており、『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『うろんな客』、『不幸な子供』などの絵本が次々と邦訳され、人気が高まっています。 ミステリー小説のような物語と、押韻・造語・古語などを駆使した言葉、そして、壁紙や陰影までペンで細かく描かれた魅惑的な絵。ゴーリーの作品は、不気味でナンセンス、そして優雅なユーモアが余韻となり、時に読者を不安な気持ちに陥れます。その魅力に多くの人々が虜となり、シュルレアリストのマックス・エルンストや、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンをはじめ、多くの文化人もゴーリー作品の愛好家でした。 しかし、邦訳されている絵本は、ゴーリーというアーティストのほんの一面に過ぎません。ゴーリー自身が文章と絵を手がけた主著(Primary Books)だけで100冊を超え、さらに、他著の挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなど、制作活動と才能は多岐にわたります。 日本初の回顧展となる本展では、ゴーリーの没後、エドワード・ゴーリー公益信託とブランディワイン・リバー美術館によって準備され、世界各国を巡回した原画展を元に、個人コレクターの収蔵品を加え、貴重な原画・草稿・書籍など約350点を展示します。ゴーリーの多彩な制作活動を紹介するとともに、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。
会期 |
2016年4月2日(土)-5月15日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日(但し祝日開館・翌日休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 |
一般¥800(700)/大高生¥450(350)/中小生¥150(100) |
主催 |
伊丹市立美術館[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市] |
共催 |
伊丹市教育委員会 |
協力 |
Edward Gorey Charitable Trust、Brandywine River Museum、株式会社河出書房新社 |
後援 |
日本国際児童図書評議会(JBBY)、NHK 神戸放送局 |
企画協力 |
株式会社イデッフ |
関連企画 |
ギャラリー・トーク 講演会「エドワード・ゴーリーを見る / 読む / 訳す楽しみ」 |