伊丹市制施行75周年記念 写楽と豊国ー役者絵と美人画の流れー
2015年7月11日(土)ー8月30日(日)
江戸時代、歌舞伎は老若男女にとって最大の娯楽であり、役者たちや芝居の様子を描いた浮世絵は、歌舞伎芝居の余韻を楽しみ、贔屓の役者を身近において眺めるブロマイドであり、美人画にならぶ主要なジャンルとして初期から幕末まで描かれました。なかでも寛政6(1794)年は、新進気鋭の絵師・歌川豊国(1769~1825)をはじめ、彗星のごとく現れた東洲斎写楽(生没年不詳)が活躍し、その時期、衰退気味であった役者絵の刊行量はこの二人に牽引されるように増加します。この役者絵の転換期に現れた写楽と豊国ですが、写楽が短期間で姿を消したこととは対照的に、豊国は浮世絵界で最大の流派となる歌川派を拡大し、その後の浮世絵界をリードする存在となります。つづく文化文政期(1804~1830)には、芝居ブームを背景にした数多くの役者絵と、芝居から派生した新しい感覚の美人画が生み出され、歌川派の絵師たちが筆をふるいました。
本展では、写楽と豊国を軸にした寛政期の浮世絵を出発点として、幕末にいたる歌川派の役者絵と美人画の流れを浮世絵130点と肉筆画10点で紹介いたします。江戸の人々を夢中にさせた人気役者や力自慢の力士たち、寛政三大美人と謳われた評判娘といった人気者を通して、江戸の賑わいをお楽しみいただきます。
会期 |
2015年7月11日(土)ー8月30日(日) |
会場 | 伊丹市立美術館 |
休館日 | 月曜日(但し祝日開館・翌日休館) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
入館料 |
一般¥800(700)/大高生¥450(300)/中小生¥150(100) |
主催 |
伊丹市立美術館・伊丹市立伊丹郷町館[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市]、神戸新聞社 |
共催 |
伊丹市教育委員会 |
後援 |
NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西 |
関連企画 |
講演会「写楽のミステリーの時代」 体験講座「浮世絵摺りの実演と子ども摺り体験」 本展の鑑賞券+伊丹シティホテルレストラン「ミナレット」ランチのコラボチケットを販売! |