信長と戦った武将、荒木村重

2,800円(税込)

発行年:2022年、サイズ:B5判、ページ数:187p、重量:525g

 応仁・文明の乱にはじまる戦乱の世。荒木村重の生きた時代は、諸大名が各地で勢力争いを繰り広げていました。村重は将軍足利義昭と対立していた織田信長方につき、摂津一国の支配を任され、有岡城を拠点に各地で転戦を繰り広げて武功を挙げます。
 しかし天正6年(1578)の秋、村重は反信長方の意向を明らかにしました。有岡城は信長軍に攻められ、村重は妻子を置いて嫡男の守る尼崎城へと移ります。残された妻や子は信長によって無惨にも処刑されます。一般的に村重が、「卑怯者」と評価されるのはこのためでしょう。そして信長の死後、村重は堺に移り住んで茶人として活躍し、豊臣秀吉の「御伽衆」にも選ばれました。 本書では、現代に残された歴史資料と作品を通して武将・村重の数奇な生き様をたどり、多角的な考察から、村重の真の像に迫ります。